「そういや、理恵の好きな奴って?」
晴樹は私の名前を呼んだ。

なんかキンチョーするぅ!同い年の男子に名前呼ばれるの悠斗以来だから⁉︎

「理恵?」
「はぃぃぃ⁉︎」
声裏返っちゃったよ〜!恥ずかしい…

「だーかーら!理恵の好きな奴の名前
は⁉︎」

えっ…言ってもいいの?
相談に乗ってもらおうかな…
言っちゃえ私!

「えと…悠斗…北浦 悠斗です…」
恥ずかしくて顔を伏せていた私に、
彼はびっくりして、

「え⁉︎悠斗?」
と答えた。
私は頭にクエスチョンマークを浮かべて

「どうかしました?」

彼はかなりパニックで、
「俺の従兄弟だよ。」
その一言で私もパニクり状態。

え⁉︎晴樹が悠斗の従兄弟⁉︎
好きな人も聞かれた?
嘘⁉︎死んだぁ〜

「冷静になろう。えーと…悠斗が好きなのね?」
額に手を当てて晴樹は私に確認する。

「はい…」
私は返事する。