*理恵Side*

ここは何処?

私は気付けば知らない所に来ていた。
人通りの少ない路地に私はいた。

空を見上げると、もう日が沈んで暗くなっていた。

悠斗の為にも、この答えは間違っていないはず。あそこで私も好きと言ったら、私の恋は叶うけど、悠斗がどうなるか分からない。


これでいいの。私は悠斗への気持ちを消さなきゃ。


「う…っ…」

だけど消せない。私の目から再び涙が流れた。

私はその場にしゃがみ込んで泣いた。


1人で


静かに泣いたんだ…