ホントに数秒後に悠斗が走ってきた。

「理恵⁉︎」
「なんで…悠斗が…?」

会えた…凄く会いたかったヒトに。

大好きな人に。

グイッ

悠斗は私の腕を引っ張って歩いていったんだ。


その光景を女の子達はキャーキャー悲鳴を上げていた。黄色い悲鳴じゃない悲鳴を。


琴音はニヤニヤしていた。悠斗の友達らしき人も同んなじ反応だった。


でも、こんな所隼人さんにバレたらタダじゃ済まされない。


正直、悠斗の行動はビックリしたけど凄く嬉しかった。でも、私は好きになれない。好きになっちゃいけない。




誰か、この気持ちをどうにかして…!