「えっとぉ…」 ガララッ! あたしが言葉に詰まった瞬間、ドアを思いっきり開ける音がした。 「はよーっす!ん?なんだよ一カ所にみんな集まって… あ!…ぅ、瀬戸」 集まった先の中心があたしだとわかると ごにょごにょと何かを話した。 「何?なんて言ったの?聞こえなかったんだけど」 普通に素直な質問をしたつもりだったけど、途端に真っ赤に顔を染め、叫んだ。 「〜っだから!おはようって言ったんだよ!この鈍感女!!」 明らかに意識しまくったその態度を見てクラスメイトは全員察したようだった。