無理して笑うな


それから弘樹君は俺達の小学生時代の過去を散々暴露した。



2人が笑い転げるのを俺はシラッとした目で見る。




「ごめんって悠斗!」




弘樹君はまだ目に涙をためながら言った。




「…でも俺達が引っ越す前の1週間、唯はずっとふさぎ込んでた。

お前が原因ってのはなんとなく気づいてたんだよな〜」




弘樹君は急に真面目な顔になった。




「意図的に唯を泣かしたんなら、小学生相手でも殴ってたとこだけど、違うんだろ?」




俺は何度も頷いた。



それを見て弘樹君は笑った。




「唯は誰が好きなんだろな。

やっべぇ、唯に彼氏できたらショック過ぎて泣ける。」




そのとき、店の奥から弘樹君を呼ぶ声が聞こえた。




「あーはい!すぐ行きます!」




弘樹君は慌てて立ち上がった。




「ごめん、2人とも。大介さんに呼ばれちまった。」




「いーよいーよ。ありがとう、弘樹君。」




蓮は少し笑って言った。




「おう。また話聞かせてくれよ!」




そう言って店の奥に消えた弘樹君を見送ってから、俺は蓮よりも早く口を開いた。