無理して笑うな


流星はびっくりしたように俺を見る。




「あ、そっか。ごめんね、なんか…」




「いや、いいよ。

今度そういうことあったら流星誘ってやって。こいつBlueSkyのファンだから。」




中井は上目づかいの視線を俺から流星に移す。




「秋山君も好きなんだね!今度3人でBlueSkyのお話しよーね!」




中井はそれだけ言うと足早に女子の集団の中に戻った。



教室を出てすぐ、流星がため息をついた。




「俺と遊びに行くなんて嘘ついて。せっかくクラス1番人気の由奈ちゃんからのお誘いなのに!

お前なんで断ったんだよ〜。由奈ちゃん絶対お前に気があるぜ。」




そんなことどうだっていい。