無理して笑うな


「そっかぁ。嵯峨山 唯みたいな人が好きなんだね!」




中井が少し微笑んだのを、俺はどうとも感じなかった。



それから俺達は電車に乗って30分ほどでコンサート会場が目の前にある駅で降りた。




そこは今まで数多くの人気アイドル達がコンサートをした場所であり、その人達の間ではここでコンサートをするのが1つのステータスになるらしい。




俺が珍しくコンサートに行くと言うので瑞希がいろいろ教えてくれた。


「大きいよねぇ。ここでコンサートってだけでもすごいのに、BlueSkyはもう4回目なんだよ?」




「そんなに?」



俺は素直に驚いた。



今まで中井が何か話してもほとんど相槌をうつぐらいの俺が返事をしたので、中井は笑顔で頷いた。



「私達と同じ歳なのにすごいよね!もう尊敬の域だよ。」



会場に向かって歩く俺達の周りはみんな青や水色のワンポイントを入れている人がほとんどだ。




みんなBlueSky目当てに歩いているのだろうが、その数は尋常じゃない。