無理して笑うな


日曜日



俺は水色の模様が入ったTシャツを来て学校前に立っていた。



水色がこれしかなかった。


真っ青なシャツならあったんだが。



しばらく待っていると中井が向こうから走ってきた。



いつもおろしている髪をポニーテールにして水色のリボンで結んでいる。



それが中井のワンポイントらしかった。




「ごめんね!久しぶりのコンサートだから用意に時間かかっちゃった。」



俺はちょっと笑って見せて怒っていないことを伝えた。



中井が「行こっか!」っていうと俺達は歩いて駅に向かった。




「でも、どうして突然行く気になったの?」




唯を見れることに舞い上がっていた俺はそんなことを聞かれるとは思っておらず、見るからに動揺してしまった。




「えっと、流星があんまり熱心に話すから、一度行ってみようかなって。

中井も、ちょうど誘ってくれてたし。」



人間ってすごいなと心から思った。



思ってもないことがペラペラ出てくる




「そっか!じゃあ、誰が好き?私は中野 斗真君かなぁ。」



首をひねる俺を見て中井は笑った。



「じゃあ女の子2人だったら?水野 亜依ちゃんか、嵯峨山 唯ちゃん!」




俺はとてつもなく答えにくい質問に自然と肩をすくめた。




「…どちらかというと、嵯峨山 唯。」