午後の授業も終わり、部活も同じバスケ部な流星と一緒に体育館に向かおうとしたとき、1人の女子が近づいてきた。




「ねえねえ、中村君!ちょっといい??」




俺は振り向いてその女子を見た。




中井 由奈



肩までの黒髪ストレートでぱっちり開いた目



白い肌に少し顔を赤らめている




クラスで1番かわいくて男子に人気
…と、流星が言ってたような気がする。




「あのね、今度の日曜一緒にBlueSkyのコンサート行かない??

応募してたチケットが当たって、友達と行くはずだったんだけどその子用事できちゃって。」




「あー、ごめん。悪いけどその日流星と遊ぶんだ、ごめんな。」




俺はそう言うと流星の肩を叩いた。