無理して笑うな


「唯が、笑ったんだ。本当に嬉しそうに。」




「それだけで照れただぁ?お前、何年俺達と一緒にいんだよ。」




蓮は呆れたようにため息をついた。



俺はリーダー、唯のことが好きだ。



いつからかは分からないけど、自然とそうなっていた。



メンバーのことをよく見ている蓮にはすぐに気づかれ、それ以来相談にのってもらったりしている



おれはてっきり蓮も唯のことが好きなのかと思っていた



しかし蓮はそうじゃない

これは言い切れる




「俺はリーダーも、亜依も、もちろん斗真と達也も大好きだ。

でもそれは友情。

俺達はアイドルだ。メンバーはもちろん、ファンにだって恋愛感情を抱いちゃいけないんだよ。

付き合うとかもってのほか。」




蓮は昔からそういうところは徹底していた。



自分の立場をわきまえて行動する



でも俺にはそんな余裕はないし、そこまで器用じゃない。




「好きなんだ。どうしようもなく。」




「知ってるよ。応援したいとも思う。」




蓮は真剣な俺の声に答えるように、真剣に俺を見る。