無理して笑うな


『悠斗へ
大っ嫌い
ごめんね、幼馴染みだからってつきまとって。
唯』




手紙にはそう書かれていた。



俺はその字を見てフッと笑った。



小学生だった俺は、この手紙を見てまた泣いていた。



でもそれは自業自得だ。




「…俺が悪い。嫌われて当たり前。」




それから俺は私立中学に進学した。



中学に進学すれば、また好きな人ができると思ってた。



後の親友になる流星に出会いはしたが、好きになれるような女の子とは出会えず



告白して来てくれる子は結構いたが、どうしても唯のような人を求めてしまう。




「そんな人いるわけない、か。」




俺はボソッと呟いた。




「唯がデビューしたときに幼馴染みなこと流星に話しとけば良かったなぁ。」




女子好きの流星に、唯のことをブスと言ったなんて言ったら殺されそうでなかなか言い出せないうちに、気づけば流星がBlueSkyのファンになってた。




余計言い出しにくくなったものの、雑誌などに載っている唯の姿を見ると今だにドキッとしてしまうわけで




それを流星に気づかれないようにするために必死で今はそれどころではない