〈悠斗said〉


「あー、はいはいはいはい。」




俺はいつも通り適当に返事を返した。




「悠斗!聞いてんのかよ俺の話!」



「聞いてるわけないだろ。毎日毎日興味もないアイドルの話されたって困る。」




まあ、本当はそこまで興味がないわけでもないんだけど…



そう言ったって俺の親友、流星は何も聞いちゃいない。




5月の始め。



2年になりクラス替えがあったばかりでやっと慣れてきたころ



昼休みで机に突っ伏し、寝ようとしていた俺の元に一冊の雑誌を持った流星がご機嫌でやって来た。