お前の隣はオレの場所

「そうでしたか。あ、名乗りますね。僕は咲坂夢波<ｻｷｻｶ ﾕﾒﾊ>一応男なんですけどよく女に間違われます。そしてこっちが樽水夏紅夜<ﾀﾙﾐ ｶｸﾞﾔ>」
「樽水夏紅夜、よろしく。」
「夏紅夜はいつも無愛想なんです初めての人に。すみません」

樽味・・・夏紅・・・夜・・・・・・・

オレの中でなにかが弾けた。
一気に昔のことを思い出した。
樽水夏紅夜。
オレが唯一興味をもった女。
何で今さら現れる・・・
現れないでくれればよかったのに・・・。

オレはずっと夏紅夜を見ていた。

あいつは覚えてないのか。
オレはこんなにも鮮明に覚えているのに。
夏紅夜。
ぜってぇ思い出さすからな。