1人は男。 さっき崚駕が言った通りの可愛らしい顔をした男。 もう1人は・・・ また目を疑う。 こいつは・・・ 「おい。お前らここが誰の場所かわかってきてんのか?」 「誰の場所とは?」 男の方が答えた。 「チッ。知らずに来たならしゃぁねぇか。ここは雷劉の幹部しか入れねぇとこだよ」 「雷劉?」 女が今度は答えた。 でもその雷劉っていう言い方には違和感を覚えた。 まるで知っているかのようで。 「あぁ。雷劉だ。県トップの族だ」