「てめぇ、もっと稼げねぇのかよ!この役立たずか!」
ドガッ。
お腹、痛い。
家に帰ったら、真っ先にその日稼いだお金を渡す。今日は少し少なめだったから、お腹を蹴られた。
「……ごめんなさい。」
「誰が養ってると思ってる!このクズが!」
誰にも養ってもらってない。全部私が稼いだお金だよ。
「……ごめんなさい、ごめんなさい。」
それでも謝るのは、私がこの人に逆らえないから。私の罪が、消えないから。
「ごめんなさい、お父さん……」
「このっ……!…この名無しが!!」
そう。私は名無し。名前がない。
名前も親もいない、捨て子の子。
もう慣れた。
でも、もう疲れた。

