僕は君だけを見つめてる


「………」

「ごめんね。びっくりしたでしょ?」

「はい」

「自分でもびっくりしてるんだ。何してるんだろう?って」

「うん」

「でも後悔はしてない!反省もしない!」

「え?」

言い切った!
びっくりするくらいに。

「これで本当にさよならだよ!」

頭をクシャクシャ撫でられる。

「もー何すんのよ!」

すっかりいつもの漣に戻っていた。

「んー?」

悪戯な笑みを浮かべて首を傾げる。

「…フランスに帰っても頑張って下さいね」

「うん。ありがと」

「じゃあ。もう行きます!」

「ん!じゃあね」