僕は君だけを見つめてる


「自分の気持ち莉央ちゃんに言ったでしょ?」

「うん」

「帰りの電車でさ思い出してたら、何か切なくなって来ちゃって」

「どうして?」

「伝えなきゃ後悔すると思って言ったはいいけど、言わない方が良かったんじゃないかって」

「何で?私嬉しかったよ?」

「一緒に出かけてさ…思い出とか出来るじゃん?」

「うん」

「そうしたらさ、もっと一緒に居たくなる」

「………」

「離れたくなくなるじゃん?でも俺はフランスに戻らないといけない」

「うん」