僕は君だけを見つめてる


「こんな所でよく寝られるなって最初はそれくらいしか思ってなかったんだけど」

「ある日の放課後グラウンドで部活をしてる莉央ちゃんを見たんだ」

「いつも中庭で見る子とは全然違って、真剣に陸上に取り組んでた」

「その姿が凄いかっこよく見えてーー」

「その日からかな…大学に行くと莉央ちゃんを探すようになってた」

「見つけた日は嬉しくて、見つけられなかった日はへこんで」

「それで気付いたんだ。俺はあの子の事が好きなんだって」

「自分の気持ちに気付いてからは気持ちを抑えられなくなって見つける度に声かけて」