｢ー…ちゃん。莉央ちゃん｣

肩を揺らされながら聞こえる誰かの声。
もう少し寝かせて...

｢着いたよー｣

着いた？どこに？

｢どこに着いたのー？｣

｢あれ、寝ぼけてる。降りるよー｣

｢うう～ん。よく寝た！｣

｢やっと起きた。電車出ちゃうから降りるよ！｣

目の前には、先輩の顔のアップが。

｢うわっ！びっくりした｣

｢あーゴメンね。なかなか起きないもんだから大丈夫かなと思って｣

今ので完全に目が覚めたわ…

｢…おはようございます｣

｢ん。おはよー｣