僕は君だけを見つめてる

ブーブー
再びポケットに入っている携帯が震える。

「着いたのかな?」

携帯を開いて画面を確認する。

学校の最寄り駅を出たらしい。

メッセージを返信して携帯を閉じ、マフラーを巻きつけて教室を出た。

駅からは10分もかからない。

普通の速度で歩いていけば校門に着く頃にちょうどよく涼華も校門に着くだろう。

靴を履きかえて昇降口を出る。

まだ昼前だっていうのに空気が冷たい。

「…イブだもんね」

街も世間も浮かれてる。
季節柄仕方ないんだろう。