「ごちそうさまでした」

起こさないように小さな声で手を合わせて言ってお弁当箱と彼が食べたお盆を片づけた。

そして気持ちよさそうに眠り続ける彼を見つめる。

こんなに近くでまじまじと見たの初めてかも。

「…うう…ん」

起きたかな?

しばらくして目を覚ました彼は寝てしまった自分に驚いて恥ずかしがっていた。

食事しても寝たりする事はいつもならないらしい。

今日は急に眠くなったみたいでいつの間にか眠っていたと。


それが特別なんだと分かるのはまだまだ先の話。