「「セーフ!」」

2人で顔を見合わせて笑いあった。

予鈴が鳴り切る前に着けた。
結構ギリギリだったけど。

「さすがに疲れたー!」

下駄箱に2人で座り込む。

「休憩してる暇なかった!遅刻しちゃう」

まだセーフじゃない。教室まで行かないとダメだ。
授業が始まるまで時間がない。

急いで靴を履き替えて階段を駆け上がる。

彼とはクラスが違うから方向は逆だ。

「岡崎さん!」

名前を呼ばれて振り返る。

「昼休みに食堂でね!」

手を振って去っていった彼。