僕は君だけを見つめてる

いつもヘッドホンで音楽を聴きながら通学して来る。
今日は鞄には入れてるけどそれをして来なかった。

「そっか。いつもヘッドホンしてるのに珍しいなと思ってさ」

毎朝の私を知ってるんだ。

「今日はどうしたの?いつも始業時間の少し前しか来ないのに…」

疑問に思った事を聞いてみた。

「これを岡崎さんに渡さなきゃいけないと思って早めに家を出て待ってたんだ」

鞄の中から何かを取り出す。

私に渡す物?

「はい。昨日落としたでしょ?」

彼の手にあるのはタオル。