僕は君だけを見つめてる

あえて頑張れと書かない涼華の気持ち受け取ったよ。

[ありがとう。私も今から学校行ってきます]

いつ見る事が出来るか分からないだろうけど返信して出かける支度を始めた。

着慣れた制服に着替えて、お弁当を鞄に詰める。

首にマフラーを巻きつけて手袋をはめた。

「変じゃないよね?」

玄関に立てかけてある全身鏡でくまなくチェックして靴を履いて部屋を出た。

「寒いッ」

冷たい風が体に凍みる。
もうすっかり冬だ。

年が明けるまであと10日。