「相手が何考えてるかは普通分からないけど、そこまでされて気付かないのは鈍すぎる」 私鈍いの? 「鈍いよ。だいぶね」 「私何も言ってないんだけど」 「莉央分かり易いよね。思ってる事が顔に出るもん」 気にした事も無かった。 「悩むと眉間にしわ寄るでしょ。悲しい事あるとすぐに涙目になるし。それとー」 指を折りながら顔に出るポイントを上げていく涼華。 「言わなくていい。なんかそれ恥ずかしいわ」 「それだけ感情が豊かになってきたって事。いい事よ」