廊下を進みながら窓の外を見ると日が暮れかけてる。

何時間寝てたんだろう。
もう夕方だ。

「ん?夕方?」

朝涼華が言ってた事を思い出して立ち止まり振り返る。

『今日の夕方飛行機に乗る』

確かに涼華はそう言ってた。

「急に何?」

いつもと変わらない口調で言う涼華。

「夕方飛行機乗るって言ってたんじゃなかったの?」

もう日が暮れる。
今ここにいたら間に合わないんじゃ…。

「あーそれね。式自体は明日の昼過ぎからなの。朝一の飛行機に乗れば間に合うから」