僕は君だけを見つめてる


「2限目が始まるまでここで避けとこう」

柱にもたれて人が居なくなるのを待つ事にした。

「ふぅ」

最近何かある度に泣いてる気がする。カフェでも2人で大泣きしたし。

あの時も目は腫れなかったけど鼻が真っ赤になってたな。

「もう良いかな?」

柱から顔を出して辺りを見回すと廊下の人気は無くなったように見える。

小走りで保健室に急ぐ。ずっと廊下に居るのはさすがに寒い。

「キャッ!」

角を曲がると保健室という所で反対側から来た誰かにぶつかった。