僕は君だけを見つめてる

考え事していたのは事実。
彼を見ながら彼の事を考えて喜んだり不安になったり。

気持ちに気付きだしたら前までの生活とはまるで変わった。

前までだったら早起きして学校に来る事も無かったし。

一向に授業を受ける気はないけど。単位もギリギリだけど足りてるし。

「ならいいんだけど。眉間にしわ寄せすぎると癖になるよ」

また考え事して寄った眉間のしわをグリグリ押しながら涼華は言う。

「それは嫌!」

押されている眉間を一緒に揉みほぐす。…跡が残るのは困る。