僕は君だけを見つめてる


「今日はF組の体育の日だよ。じっくり眺めときな」

今日は1限から彼のことを見られる日だ。

クラスがある階が違うから廊下ですれ違う事もほぼ無いに等しい。

だけど近くで見られなくても遠くから眺められるだけで十分幸せだから。

「そしたら今度は昼休みね」

耳元でそっと言って涼華は楽しそうに笑いながら席に着いて行った。

グラウンドを見るとF組の生徒達が集まってくるところだ。

どの生徒も白い息を吐きながら授業が始まるのを待っている。

「寒そう」