「莉央おはよー」 私の姿を見つけるなり駆け寄ってきて抱きつく涼華。 「涼華ーおはよう」 この前の事があってから甘えてくるようになった涼華が可愛くて抱きしめ返す。 毎朝の日課の様になったこの光景に誰も気にかけることも無くなった。 「あっ!来たよー」 満足したらしい涼華が窓の外を見て体を離す。 今日も寒そうにマフラーに顔を埋めて歩いている彼。 「ほら、あいさつする!」 さっきまでの甘えモードから一転して、あいさつを促す涼華。