「うん。…でもこのままだと食べられないから離してほしい」

「…わかった」

しぶしぶ腕を解いて隣に立つ。

「それと制服しわになっちゃうから着替えようか」

頻繁に泊まりに来る涼華に用意してあるパーカーとショートパンツ。

私は絶対に着ないであろう可愛いその部屋着は涼華が泊まりに来た時だけチェストから出される。

「食べようか。」

着替えた涼華に声をかける。

「うん♪莉央のオムライス!」

隣に座ってオムライスを頬ばる涼華は本当に嬉しそうだった。