「…涼…華…ありがとう」 「もー泣かないの」 私の涙でグチャグチャな顔を見た涼華は、おしぼりで拭いてくれる。 それでも涙は止まらない。 「よしよし」 優しく背中をさすってくれる涼華に抱きついた。 「大好きー。涼華」 「私も大好きだよー。莉央」 最後には2人で抱き合って号泣してしまった。 その光景を黙って見守っていた店長さんは私たちが落ち着いたのを見て温かい飲み物を出してくれた。 「2人を見てると学生の頃を思い出すよ」