「確かに聞いてるとかなりのスローペースだね」 何気に痛い所を突いてくる店長さん。 「高校時代なんてあっという間に過ぎてっちゃうのに、これだけ遅いと何もないまま終わっちゃうわよ!」 2人に痛い所を突かれて返す言葉がない。 何もないまま終わっちゃうのは嫌だけどどうすればいいのかなんて分からない。 「でも岡崎さんはそのままでいいと思うよ」 「え?」 思いもしなかった言葉が返ってきて驚いて顔を上げると、優しい笑顔で語りかけてくれた。