しばらく見守っていた男性が涼華に声をかける。

ここは少し前に彼の誕生会をしたカフェ。

涼華に声をかけたのはあの日と同じ爽やかな店長さんだ。

「落ち着いてなんていられませんよ!」

怒りが治まらないのか店長さんにまで噛みつく。

「おー完全にご立腹だね」

「すいません…。私のせいで店長さんにまでとばっちりを…」

「大丈夫大丈夫。乃真さん、コレ飲んで落ち着いて。怒りすぎると体に悪いよ」

涼華の前に透明なカップに入ったハーブティーを差し出す。