驚いて固まる私に涼華が耳打ちをする。

「昼休みはいつも食堂に食べに来るでしょ?だから一緒にご飯食べようってわけ」

だからわざわざ隣同士に座って席空けといたのね。

「でもいざ目の前にしたら何も出来ないよ!」

小声で反論しても聞き入れてくれるはずもなく

「南クンそんな寂しいヤツほっといて一緒にご飯食べよ」

彼に座るようにと話しかける。

「おじゃまします」

目の前に座られてしまってお弁当箱の中のプチトマトを箸でつつくしか出来なかった。