僕は君だけを見つめてる


「ーー…次は何すればいいの」

自分の中で何かが吹っ切れたのか次の指示を仰ぐ。

「やっと本気になってきたわね。でも少し時間があるから次まで休憩っ!」

休憩していいのか。
せっかく人がやる気になったって言うのに。

朝から2回も見られたし。
いったん寝よう。

「…おやすみ」

「昼休みまでに起きてね」

「起きられたらね」

再びウォークマンを再生して机に突っ伏す。

「無理やりでも起こすけど」

そう呟いて涼華は席に戻って行った。