僕は君だけを見つめてる


「眺めてるだけじゃダメ?」

「ダメに決まってるでしょ!」

「えー」

案の定ダメと言われて否定の言葉も出ない。

「そういう事だから次行くわよ」

ペース早いよ…乃真さん。

「涼華ー。ちょっとペース落として。頭が着いて行かない」

「莉央、人生長いようで短いの。のんびりしてたらあっという間に過ぎて行っちゃうのよ。特に今の時代なんてすぐに終わっちゃうの」

何かを悟ったような口調で話し続ける涼華。

「終わってから後悔しても遅いのよ!」