うん♪とニッコリ微笑む 漣 と名乗る男。

「で、何の用ですか?」

忙しいって言ってるのに。

「莉央ちゃんが探してるのってコレじゃない?」

そう言いながら差し出した手にあるのは

「私のヘッドホン!」

どこにあっただろう?あれだけ探しても見つからなかったのに…。

「講義受けてたら、寝てる莉央ちゃんの姿が見えてね。」

私の顔を見て言いたい事が分かったのか話し出す。

「気持ちよさそうに寝てるなぁと思ってたら、えっと…お友達の…」