「南クン、おはよー!」 窓を開けて顔を出して校門をくぐったその人に向かって大きな声で叫ぶ涼華。 「ちょっと!急に何してんの!」 「んー?朝の挨拶?」 んー?じゃないから! 名前を呼ばれた本人はどこから声がしたかわからずにキョロキョロしている。 「上だよー。上!上!」 笑顔で手を振り続ける涼華。 その勇気分けてほしい。 こっちはどうしていいか分かんなくて動けないってのに! 「とりあえず笑って手振っときなさい」 そう言われて横から顔を出して一緒に手を振る。