「ここに無かったらどこに行っちゃったんだろう?」 さっきまで居たベンチの周りを探してるのに見つからない。 最悪だ。お気に入りのヘッドホンが! 「どうしたの?莉央ちゃん?」 誰かが話しかけてくる。 「何かご用ですか?私今忙しいんです」 「用がなきゃ話しかけないよ」 「後にしてもらえませんか?」 それどころじゃないんだよ…。と言うか誰? ?がたくさん浮かんだ顔で見つめる。 「毎日話しかけてるのに、俺の事覚えてないの?ひどーい!」 笑いながら答える男。 毎日話しかけてる?? ……毎日??