僕は君だけを見つめてる


「後半は集中してたみたいね」

部活が終わって涼華が話しかけてきた。

「当たり前でしょ。私はマジメにやってます」

「さっきはあんなに南クンの事見てたのに?」

それを言われると…

「忘れて下さい。それは!」

「やーよ。面白いのに!」

「面白くない。忘れて」

私の気持ちに気付いてる涼華は完全に面白がってる。
まだ本人がよく分かってないのに。

「そんな事よりさ」

「ん?何?」

「カフェ寄って帰らない?この前誕生会したカフェ」

あの時のカフェか。