僕は君だけを見つめてる

ふらつく体を支えながら涼華が言う。

「ーうん。ありがとう」

大丈夫…大丈夫…。走れる。

自分でも無茶してるのは分かってる。でもやめるわけにはいかないんだ。
私にはこれしかない。


「位置について!」

順番が回ってきてスタートの位置に着く。

「よーい」

パンッ!

スタートの合図のピストルの音で一斉に走り出す。


「莉央、1位だよ。大丈夫?」

涼華に体を支えてもらいながら救護室に戻る。
決勝までまだ3回走らなくてはならない。
体力が持つかどうかが問題だな…。