確かに亜美は、 何も努力せず宮本くんと 距離を縮めるあたしを 羨ましくも妬ましくも 思っていたのかもしれない。 「それとあたしが言いたいのは…」 ユキが持っていた缶ジュースを置く。 「無理にとは言わんけど 早い目に自分の気持ち、 気づいた方がいいと思うよ」 「自分の、気持ち…?」 「宮本くんか、五十嵐くんか。 なーんて贅沢な二択なんだか!」