季節は、6月の終わり。 あたしの状況に何ら変化はなく、 宮本くんくんには相変わらず 付き合おうと言われ続け、 それを知らない亜美は今も 宮本くんに夢中で、 連絡先をもらった五十嵐くんとは たまに会った時に喋る程度だった。 結局、迷惑かけたくないって思いで 五十嵐くんにはまだ1回も 連絡できてない。 夏が間近に迫った季節、 あたしの知らないところで あたしを取り巻く状況が 刻々と変化していた…。