「そう言えば今日、秋風くん来ないね。」
「どーせ別の場所で一枚五百円くらいするクッキーでも配ってるんじゃない?あームカつく…金持ちムカつく…」
花奏はなぜか半分満足げな、半分怒りがこみ上げているような…そんな顔をしていた。確かに、周りを見てみると今日は女の子達がいない。恐らく今日は秋風くんをお出迎えする側ではなく、追いかける側に回っているのだろう。それにしても一体女の子達はどうしてそこまで追いかける気力があるのだろうか…。