世界一遠距離恋愛

「よぉ!花奏おはよう!絵里子ちゃんも…」
「やぁおはよう透くん!今日という今日はお前を許さない!さて、ちょっと来てもらおうか!」
最早恒例行事になりつつある朝の秋風くんの大量の女子を連れてやって来る儀式を待ち構えていたかの様に花奏は秋風くんに飛び付く。クラスの女の子達は秋風くんの登場に黄色い声を飛び交わせる。
「いでででででっ!痛い!痛いって花奏!やめて耳ちぎれるから!」
花奏は秋風くんの耳を引っ張ってどこかへ連れて行ってしまった。クラスの女の子や取り巻きの女の子が皆それを追いかける様な形で廊下を走って行ってしまった。今教室にはあたしと同じクラスの男の子しかいない。
「…女の子って元気だなぁ。」
自分も女の子だろ!なんてツッコミを入れつつ、クラスに男子しかいない空気に耐えられず、しばらくトイレに篭ることにした。