世界一遠距離恋愛

「…そうだ、渡したい物があったんだ。」
大好きなチョコをたくさん食べれた事に満足してお茶を飲んでいたあたし。渡したい物という言葉に心が踊る。
「なになに!?プレゼント!?」
「ははっ、そうそう。やっぱり女の子ってプレゼント好きだなー。…これなんだけどさ。」
透がポケットから出したのは…ネックレスだ。それもハート型でピンクのラインストーンの可愛いデザイン。
「えっ…可愛い!」
「絵理子に似合うかなーって思ってさ。さっきこれも取りに行ってたんだ。店の前に自転車止めるとバレちまうと思って手前の方で止めたんだ。」
そうだったのか…そんな所にまで気の回る透って流石だなぁ…それにしてもこれ高そう。ホワイトデーにもらったクマの時みたいに衝撃受けるのが嫌だから聞かないでおこう。どうせ高いんだから。
「…着けてやるよ。ここおいで?」
恐ろしいほど優しい笑顔を作る透は自分の太腿をパンパン叩いている。…はいはい、座ればいいんですね。
「…やけに素直に来たな。そんなにこれが嬉しかったか?」
「うるさいなぁっ!嬉しかったよ!」
「ははっ、怒んなって。」
透が後ろから腕を回してネックレスを着けてくれる。ホント可愛い…あたしには勿体無いくらい。
「…っし、出来たぞ。」
「ありがとーっ…すごく嬉しい…。」
「お礼は絵理子からのキスで。」
「はぁっ!?」
「たまには絵理子からしてくれよー。」
「っ…もうっ…!」
こんなに可愛くて良いプレゼントをもらった手前、簡単に嫌とは言えない。透、それを知ってて仕掛けて来たな…。
「しっ…仕方ないなぁっ!」
もう恥ずかしいから一瞬軽く透の唇に自分の唇を重ねてすぐ離した。その速さと言ったら朝寝坊して支度をする時よりも速かったと思う。
「…今の、もっかいやろ?」
「もう無理!」
恥ずかしいかったけど…あたしにもやればできると思った。一瞬だったけど。…その一瞬に大好きって気持ちを込める事が出来たからいいんだ。
…結局この後透からキスされたんだけどさ!