世界一遠距離恋愛

「絵理子!」
頭の中をピーマンと玉ねぎの想像でいっぱいにしていた所で透がようやく来てくれた。息が上がっている透は恐らく家中走り回って探してくれたのだろう。
「とっ…透…。」
「わりぃわりぃ。ついつい花奏を家に上げんのと同じ感覚でお前の事一人にしちゃったな。ごめんな?怖かったろ?」
「ふっ…ふぇぇぇんっ…。」
「あーほらほら…泣くな。俺はもうここにいるから。」
きっと他の人なら多少迷うかもしれないけど少し説明を聞いたくらいで辿り着けるのだと思う。だからあたしって物凄く情けないと思う。でも、透がこうして迎えに来てくれてあたしを優しく抱き締めてくれて凄く安心する。
「あっ…あのねっ…透の部屋…分からなくてねっ…!」
「ははっ、だろうな。こんだけ広けりゃ分からなくて当然だわ。…ごめんな、怖かったろ?」
「うぅっ…。」
そんな事ない、大丈夫!…って言いたかったけど、怖かったのは事実で透の優しい言葉になかなか涙が止まらない。透の胸に顔を埋めると、透はあたしが泣き止むまでずっと頭を撫でてくれていた。