世界一遠距離恋愛

「よーしっ…んじゃ、この辺で飯食うか。」
さっき通って来た川沿いの道の中でも、名前は分からない黄色の野花がたくさん咲いている所を選んで自転車を止める透。あたしがお花好きっていうのはどこから入手した情報なのだろうか…とにもかくにもあたしの事を色々と知り過ぎていて怖い。
「あ?アメ舐め終わったのか?」
「終わりましたっ!ここに来るまでずっと舐めてたんで!」
「そんな怒るなって。ほら、下ろしてやっから。」
透は荷台に座るあたしを抱っこして下ろす。…透があたしの事を子供扱いする事に関してはもう突っ込まない事にした。
「いやーっ、いい天気だなぁーっ。」
透は早速草むらに寝転がる。まるでベッドにダイブするかの様に。…痛くないのかな?
「お前もやってみ?気持ちいいぜ。」
「制服汚れるからやだ。後なんか虫いそうだし。」
「ははっ、そんな事気にしちゃうなんて女の子なんだから。」
「…女の子ですから。」
あまりにも最も過ぎる事を言ったあたしは透の側に腰掛ける。お尻が汚れちゃうのは…まぁ仕方がないって事で。
「あー…なんか今だったら全てを忘れられる気がするわー…。」
…なんだか透は隣で幸せそうにしている。良かった良かった。…と言うわけであたしはお弁当食べよう。お腹減って死にそう。