世界一遠距離恋愛

「絵里子!どうしたんだその服装!」
「おっ、お父さん!」
あたしの元へ指名を入れてやって来たのはお父さんとお母さん、それにお兄ちゃん。今年、やる内容がやる内容なので恥ずかしくて文化祭の事なんて一言も言わなかったのに!お父さんは早速カメラを回している。
「どうして文化祭の事言ってくれなかったのー?お母さん、とーっても楽しみにしていたんだよー?」
「秋風から随分自慢げなメールが来たかと思えばこの事だったのか…俺は自分の妹がこんなに可愛い事が誇りだ…彼女いない分お前の事自慢させてもらうわ。」
「彼女が出来ないからってポジティブシンキングやめよ!?彼女作ろうよ!ねぇ!」
ほぼ目に輝きを失っているお兄ちゃんに既に十枚程の写真を撮られるあたし。「おい!お父さんも一緒に写せ!」とお父さんもノリノリで年頃の娘を抱きかかえるのである。あぁ…こうなる事が嫌だったから呼ばなかったのに…お母さんも喜んではしゃいじゃって。こんな事になったのも全部全部…